飲食店の掃除の仕方を客室や厨房別に徹底解説!習慣化させるコツは?
飲食店では、掃除をしっかり行わないと働いている従業員やお客様に悪印象を与えます。しかしなかには、掃除が苦手でキレイにするコツがわからずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
正しい掃除方法を把握していれば、負担少なくキレイな店舗環境を保ちやすくなります。そこでこの記事では、飲食店で大切な掃除の仕方をご紹介します。客室や厨房といった部屋別にご紹介するのでうまく習慣化させて清潔な店内を目指しましょう。
飲食店の掃除方法【客室編】
お客様が入ってくる飲食店の客室はキレイに掃除しておかないと、売り上げにも影響がでます。ただし、むやみやたらに掃除していると手間がかかったり、従業員への負担が大きくなったりします。
お客様が快適に過ごせる店舗を作るためには、掃除するポイントを絞ることが大切です。まずは、客室の掃除するポイントを解説していきますので、参考にしてみましょう。
玄関はマットとドアを念入りに
玄関部分はお店の第一印象を決める大切なところです。玄関マットとドアをキレイにしておくことで印象が変わります。思わず入ってみたくなるような清潔感を入り口から演出しましょう。
玄関マットは泥やホコリで汚れやすいので、頻繁に洗濯する必要があります。洗濯せずにそのまま使い続けていると不快な臭いが発生してしまいます。泥だらけのマットも汚い店内を想像させます。いつでも洗濯できるように代わりのマットを用意しておくと安心です。
ドアノブがついているドアを設置しているお店では、念入りに拭き掃除をしておくことが大切です。特にドアノブ部分はたくさんの人が触る場所になるため、清潔に保たないと菌が繁殖する可能性があります。衛生的によくないので、念入りに拭き掃除を行いましょう。
照明のホコリは拭き取る
客室の照明のホコリは、意外と見落としがちです。ホコリがたまらないようにしておかないと料理に入り込んだり、テーブルに落ちたりしてしまいます。
定期的に、モップや布巾を使用して照明のホコリを拭き取るようにしましょう。掃除をするときは、掃除する始めの段階で行うことがポイントです。照明から落ちたホコリが床やテーブル、椅子に落ちる可能性があります。床やテーブルを先に掃除すると、照明から落ちたホコリをまた掃除するため二度手間になってしまいます。
掃除をする順番は「上から下」です。掃除する順番も意識して効率的に掃除を行いましょう。
床はほうきで掃いてからモップがけ
客室の床は特に、キレイに保っておくことが大切です。汚れていたら直ぐに掃除しましょう。
全体を掃除するときは、掃き掃除をしてからモップがけを行います。掃き掃除の際は、飲食物を扱うお店なので砂やホコリが舞いたたないよう丁寧に作業しましょう。
出入り口の部分や客室と厨房の境目は汚れやすくなっているため、モップでキレイに仕上げていきます。
万が一、油汚れが取りづらい場合は高温スチームを使用すると便利です。またカーペットの床を使用している場合は、掃除機でゴミを吸い取った後でカーペット専用の洗剤と布巾を使って汚れを落としていきましょう。
椅子の汚れも確認し座布団は定期的に洗濯
椅子についている汚れは、お客様に不快な思いをさせます。以前使用したお客様の汚れが残っていると着席の拒否だけでなく、そのまま食事を断られてしまうこともあるでしょう。開店準備のときだけではなく、テーブルを片付けるときやお客様をご案内する前 にもう一度確認することが大切です。
もし椅子に座布団を使用していたら、定期的にカバーを洗濯しましょう。布製シートを使用している場合は、シミをしっかり落とすことが清潔感につながります。また椅子の隙間に食べかすや汚れが溜まっていることもあります。カビが発生することもあるので、小さなお子様が食事をした後は、特に注意して確認しましょう。
調味料トレイの掃除も忘れずに
調味料が入ったトレイの掃除も忘れずに行います。従業員にとってはあまり気にならない場所ですが、お客様にとっては目がいってしまう場所です。調味料を使用する際に、トレイや調味料入れが汚れていると不衛生です。また中身の劣化状態も気になってしまい、提供する食事の印象にもつながります。
調味料トレイのような細かいところにまで目が行き届いているお店は、お客様に安心感を与えます。そのため、よくチェックして汚れがついていたらキレイにしておきましょう。
エアコンは最低でも月1で
店内を掃除する際に意外と忘れがちなのがエアコンです。エアコンの吸引口と吹き出し口は、しっかり掃除しておくようにしましょう。エアコンにホコリがついているケースもありますが、ホコリがついたままでいると汚れた空気が蔓延してしまう恐れがあります。
エアコンが汚れていると衛生的にもよくなく、電気代にも影響が及びます。少なくとも1か月に1回の頻度で掃除するようにしましょう。忘れているとあっという間にホコリが溜まります。ホコリが溜まっているかだけでも、日々フィルターチェックしておくことも維持管理のポイントです。
飲食店の掃除方法【トイレ編】
トイレが清潔な飲食店は、お店の定評にもつながります。どれだけおいしい料理を提供していても、トイレが汚いとトイレに行った瞬間にお店の印象が悪くなる可能性もあります。生理的に嫌悪感が勝り、席に戻って食事を続ける気分までも阻害してしまうでしょう。
料理を提供することで忙しい時間もあるかもしれませんが、トイレも清潔な状態に保っておくことが大切です。トイレを清潔に保つためのポイントを次にご紹介していきます。
最低2回は便器をブラシ掃除
トイレの便器は、1日最低2回は掃除しましょう。タイミングとしては、利用者がいない営業前と営業後が最適です。
しかし、利用者がいると汚れるものです。数時間おきにチェックし、汚れていたら掃除しましょう。便器に汚れがついたままでいると、不衛生な臭いが発生したり、汚れを落としづらくなったりする場合もあります。また、お客様に不快感や嫌悪感を与えてしまうので、可能な限りキレイに保つようにしましょう。
便器を掃除するポイントは、クリーナーやブラシを使用してゴシゴシ洗うことです。その仕上げとしてトイレ用クロスを使用するとキレイに磨けます。
床はモップで拭き取る
トイレの床は、目に見えなくても汚れている場所です。ホコリが溜まることもあれば、尿などが付いていて臭いが発生する部分でもあります。汚れがあまり目立たなかったとしてもしっかりと掃除しましょう。
トイレの床を掃除する際は、モップを使うと便利です。水と洗剤をつけて拭き取るとキレイに汚れが落ちます。汚れがこびりつきなかなか取れない場合は、ブラシを使うこともおすすめです。掃除の最後は、滑らないようしっかり床の水気を拭き取りましょう。
洗面台と鏡はクリーナーを使う
洗面台や鏡は、水垢がつきやすいためしっかりと落としておくことが大切です。洗面台は蛇口周辺の汚れを落とし、排水溝が詰まらないようにゴミの除去も忘れずにしておきましょう。
鏡が水垢などで汚れている場合は、キレイに落としておかないとお店の印象が悪くなる可能性があります。特に女性のお客様は鏡を使用することが多いため、クリーナーを使用して磨き、汚れのない鏡を保つように意識しましょう。ピカピカに磨かれた鏡は、清潔感を強調させます。
飲食店の掃除方法【厨房編】
厨房はお客様には見えないところですが、食材や食器を管理し、提供する料理を作る重要な場所でもあります。
厨房が汚れているとお客様に提供する料理にホコリや汚れが入り込み、食中毒を引き起こす危険性があります。厨房部分から念入りに掃除をして、衛生環境のよい所でおいしい料理を作れるようにしましょう。次に、厨房を清潔に保つためのコツを解説します。
排水溝はデッキブラシを使う
排水溝は定期的に掃除を行わないと、ゴミが溜まり詰まる原因となったり、排水溝から嫌な臭いが発生したりします。その状態のまま放置していると不快な気持ちで働かなくてはならなくなるため、従業員の労働環境として適切ではありません。閉店後にデッキブラシを使用して汚れを取り除きましょう。
掃除せずに放置している期間が長くなると、なかなか汚れを落とせないこともあります。汚れがひどくなっているときは、強めの洗剤を使うとキレイに汚れを落とせます。毎日掃除をして排水溝が詰まらないように注意しましょう。
グリストラップは定期的にゴミの回収と洗浄
グリストラップも排水口同様に、定期的な掃除が必要です。特にバスケットのカゴ部分に溜まった残飯や野菜クズといったゴミに関しては、毎日廃棄しましょう。それ以外の部分も定期的に掃除しないと、排水のつまりや悪臭、害虫の原因になります。
グリストラップには、厨房から排出される排水を油脂分とそれ以外の水分に分解し、適切に下水処理する役割があります。しかし掃除を怠ると、グリストラップのろ過機能がうまく働かなくなり、汚れた排水が下水に流れ出てしまいます。その結果、下水法に違反して罰則を科される恐れがあります。
定期的にグリストラップを開けて、溜まっているゴミを処理して掃除することで、さまざまなリスクから回避できます。
冷蔵庫の扉と中も殺菌する
冷蔵庫の汚れも見て見ぬ振りせず、掃除しましょう。冷蔵庫の汚れを放置しているとカビが生えやすくなり、悪臭が新鮮な食材にまでうつってしまいます。食品を保存する場所の衛生状態が悪いままでいると、食中毒の危険性も上がります。
冷蔵庫の中は、料理を詰め込みすぎず通気性よくしておくことも大切です。また、冷蔵庫の中だけではなく、扉部分もしっかりと殺菌しましょう。冷蔵庫の中や扉についた水滴には特に注意が必要です。カビや雑菌を繁殖させる原因となるので、キレイに拭き取って清潔な状態を保ちましょう。
飲食店の掃除を習慣化させるためのコツ
店内の掃除は、継続しないと意味がありません。すぐに汚れやホコリが溜まってしまいます。
店内で働いている従業員が定期的に掃除を行えるように、習慣化することが大切です。次の項目では、店内の掃除を習慣化するためのコツをご紹介します。店内の衛生環境にこだわりたい方は、ぜひ参考にしてみましょう。
掃除の仕方のマニュアルを作る
従業員を雇っている飲食店においては、掃除のマニュアルを作っておくと便利です。口頭で説明しただけでは、掃除自体を忘れてしまうこともあります。また、新しく入ってきた従業員に都度教える手間も省けます。
また手順や掃除頻度なども記載しておけば、ルールとして従業員が意識するようになります。1回マニュアルを作ってしまえば長期に渡って役立てることができるため、マニュアルがない飲食店では作成してみることをおすすめします。
掃除をする日やタイミングを決める
掃除を行うといっても、店内のすべての箇所を毎日掃除する必要はありません。場所によって毎日掃除する必要があるところもあれば、1週間に1回で十分なところ、1か月に1回で構わないところもあります。そのため、場所によって掃除をするタイミングを決めて、カレンダーに記載しておくとわかりやすいでしょう。
毎日掃除する場所は、1日のうちのどのタイミングで掃除するのかも決めておきましょう。1週間に1回で大丈夫であれば、曜日を固定すると忘れません。1か月に1回の場所は日にちを決めておくとよいでしょう。
掃除後のチェックシートも大事
掃除をしていても、部分的に忘れが生じることがあるものです。忘れ防止のために役立つアイテムがチェックシートです。
掃除をした後で、自分が掃除をした内容にチェックを入れていくシートを用意すれば忘れてしまうことも防げます。ひとつひとつ項目にチェックを入れていけば、済んでいない箇所が目視できます。また、チェックシート内に掃除した人の名前を記載するスペースを用意しておけば、各自責任を持って掃除するようになるでしょう。
掃除の持ち場はローテーションさせる
従業員がどこの場所を掃除するかは、ローテーションで回すのがおすすめです。お店によっては、チームや担当ごとに掃除する場所を決めていることもあります。しかし担当場所を決めるよりも、全員がすべの場所を掃除できるようにしておく方がよいでしょう。
全員がどの場所も掃除できれば、誰かが休んだり辞めたりしても対処できます。担当を決めてしまうと、欠員にすぐ対処できないためキレイに掃除できなくなってしまいます。持ち場をローテーションさせて、全員が対応できるようにしておきましょう。
飲食店の掃除での注意点
飲食店を運営する上では、定期的な掃除が必要です。しかし、ただキレイな状態を保っておけばよいというものでもありません。
掃除に加えて、お客様が快適に店内で過ごせるように心がけたり、工夫したりするポイントがあります。以下で注意すべきポイントを解説しますので、取り入れてみましょう。
掃除の道具はお客様に見えない場所に
掃除の道具は汚いものなので、お客様から見えない場所にしまっておきましょう。特にトイレという不衛生なところを掃除する用具は、出しっぱなしにしないよう注意しましょう。掃除用具が出ていると、生理的嫌悪感を感じる人も少なくありません。食事を提供するお店であればなおさら、印象はよくありません。
掃除をしっかりしようという気持ちは大切ですが、道具の片付けも怠らないように心がけましょう。お客様からの印象を下げてしまわないように、適切な場所に掃除用具をしっかり片付ける習慣を持っておく必要があります。
掃除道具の掃除も忘れずに
店内の汚れを気にするあまり、掃除用具の汚れをそのままにしてしまう人もいます。道具が汚れているまま掃除をしても、キレイになりません。
もし掃除用具が汚れていたら、道具を洗っておくことが大切です。汚れがひどい道具は、新しいものに取り替えましょう。掃除用具に雑菌が繁殖して悪臭やカビが発生することもあります。衛生的な環境を維持するためにも、定期的に洗浄するようにしましょう。
飲食店の掃除は業者に依頼するのがおすすめ
飲食店の掃除を自分たち従業員だけで行うことが「節約になる」と考えている人も多いでしょう。しかし業者に依頼することもおすすめです。
清掃のプロである業者に依頼することで、自分たち従業員では落とせない汚れもキレイにすることができます。また本業の業務効率の向上にもつながるため、業者に依頼することも検討してみましょう。この項目では、業者に掃除を委託するメリットについて解説していきます。
掃除の時間を減らせる
業者に依頼することで、掃除の時間を減らせるメリットがあります。従業員で掃除をするとなると、本業のほかに掃除のための時間を確保する必要があります。そのため、お店によっては人手が足りないと感じることもあるかもしれません。
しかし業者に掃除を依頼することで、従業員が掃除をするためにかける時間を減らせます。そのため従業員は、本業にかける時間を増やせるためお客様の満足度が向上し、売り上げを上げることにも繋げられるでしょう。
自分ではできない場所までキレイにしてくれる
業者に依頼することで、自分たち従業員では掃除できない場所までキレイにしてもらえます。業者は、普通の掃除の仕方では届かないような高い所や各部品の内部まで汚れを落とすノウハウを持っています。
また、素人では落としづらい汚れも多いものです。業者に依頼すると、専門的な器具を用いて手強い汚れもしっかりキレイに落とせます。見落としがちな部分であったとしても、業者であれば見落とすことなく汚れやホコリを除去してもらえるというメリットがあります。
大変なグリストラップの掃除は業者依頼が最適
飲食店内の掃除で特に大変な部分は「グリストラップ」でしょう。グリストラップ内部は汚れがひどく、素人では大変な作業です。
素人による掃除で済ませていると取り除けなかった油脂分が蓄積し、グリストラップが詰まってしまい悪臭や害虫が湧き出るリスクも発生します。店舗運営に大きな悪影響を及ぼす可能性がでてくる場合もあります。そのため、専門の業者に依頼してグリストラップをキレイに保つことをおすすめします。
グリストラップを業者依頼するメリット
それでは、グリストラップを業者に依頼するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。お店で調理している限り排水が出てくるので、グリストラップの定期的な掃除が必要です。厨房排水には油汚れがひどいことも多いため、素人では短時間で掃除することは難しい作業となっています。
業者に依頼することで、効率的にグリストラップをキレイにできます。プロは状況に応じて専用の器具で細かい汚れも落とせます。自分たちでは落とせないようなら手強い油汚れもしっかり落とせるため、定期的に掃除を依頼するとよいでしょう。
しっかり汚れを落とすことで、グリストラップ自体の耐久性もよくなるというメリットもあります。維持管理のためにも、業者に委託することを検討してみましょう。
グリストラップの掃除はアイエスジーがおすすめ
グリストラップの掃除を業者に委託しようと検討している方には、アイエスジーが最適です。日本国内での対応エリアが広く、産業廃棄物処理の許可を持っているため、掃除から廃棄までワンストップで依頼することができます。さらに、年間17,000件を超える作業実績があります。
作業前には、現場を訪問して適切な料金プランをご提案します。ご予算に合わせて、幅広いご要望に対応できるのが、アイエスジーです。
まとめ
ここまで飲食店の掃除について、細かくご紹介しました。店内のそれぞれの部分は適切な方法で掃除を行い、キレイに保つことを心がけましょう。清潔感は人の印象に大きく影響するため、掃除を習慣的にすることは大切です。
厨房の衛生環境を左右するグリストラップの掃除は、素人だけでは大変な作業となります。掃き掃除や拭き掃除など従業員でもできることは自分たちで行い、専門的道具や知識が必要なことは業者へ依頼することも検討しましょう。無理に自分たちで行うことで、排水詰まりや悪臭などのリスクを拡大してしまうこともあります。
グリストラップの掃除代行を検討している方は、年間17,000件以上の実績との信頼と実績を持つアイエスジーにお気軽にご相談ください。