事例詳細│ISG 新エネルギー

事例詳細 Case List

LPガス常用備蓄を活用した非常用発電機の設置

ケアハウスヴィラ梨香園様は緑に囲まれた自然豊かな場所に位置しており、大雨や台風の自然災害が発生した場合には、倒木などから長時間停電が懸念されます。職員・入居者様、総勢約100名が暮らす上で、それは重要な課題です。電力が復旧する数日間を自助努力で乗り越えられる施設の電力拡充プランのご相談をいただきました。

道路側に面して発電機を設置しました。LPガスバルクタンク、受水槽、ろ過装置、受変電設備、厨房、食堂が位置的に集約しており、効率良くコンパクトな配線ルートで据付できました。非常用発電機はLPガスエンジンの為、定期メンテナンスが必要ですが、メンテナンススペースも十分に確保できました。

発電機の搬入の様子。道路使用許可を得て、片側通行にしながら25tラフタークレーンで搬入作業をしました。施設の限られたスペースに設置可能であるか、搬入経路は安全であるか、悩むケースが多いですが、梨香園様は大変恵まれた設置環境にありました。

重量約1.7tの非常用発電機の設置場所は植栽跡地のため、地盤改良を行いました。コンクリート基礎の鉄筋は上下2重鉄筋と30cmの厚さでコンクリートを打設して基礎補強を行いました。

停電を自動検知し、非常用発電機の電源を商用電源と切り替える切換盤を、屋上キュービクルの隣に設置しました。停電時に約20秒程で切り替わり、復電時は瞬時に商用電源に切り替わります。非常用発電機も自動停止し、施設職員の方の操作は不要です。

当初の計画では受水槽ポンプや、ろ過装置、業務用冷蔵庫の動力電力中心の供給でしたが、発電電力量に余力があるため、食堂、厨房、事務室、2階広間の照明、コンセント電源に1レバーで簡単に手動で切換供給ができる分電盤を設置しました。

船橋市ケアハウスヴィラ梨香園様

千葉県 LPG発電機

設置時期: 2023/03
LPG発電機: 非常用発電機（3相200V 45kVA）1台デンヨー(株)

お客様のご要望: 災害停電時に入居者様の生活を支えるために、最低限必要な明かり、水、食料、情報の入手手段を確保したい。いつ起こるか分からない災害時に、職員が簡単に扱える発電機の設備にして欲しい。
当社の施工: 元々LPガスのバルクタンク2基を備えているため、燃料の心配はなく、非常用発電機の設置によりご要望の災害電力確保が整いました。取扱いについては、電力供給の場所を手動で容易に切替えができる切換盤設置方式を提案し、施工しました。特に、厨房冷蔵庫3台分のコンセントは高所の奥まった所に位置しており、職員の方の差替え作業を軽減することができました。
お客様の感想: LPガス発電機の運転音は非常に静かで、週1回の自動試運転でも騒音の心配がありません。元々、厨房系統とボイラー系統で980kg2基のバルクタンクを設置している為、停電時も備蓄しているLPガスの量に余裕があり、災害時も安心です。発電機から給水ポンプにも給電されるため、停電時の水の心配が無くなった事は大きな強みです。

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